この世に生まれる順番
この間、通勤の帰り道、黄昏時の道をテクテク歩いてるときに、ふと覚醒したことがあります。
覚醒というとかなり大袈裟ですが…。
私自身、両親との人間関係や様々な経験を通じて、ああ私の方が大人だな、と思う事が時々あります。
これは決して自己欺瞞でもなんでもなく、むしろ、世の中そんな風にご自分の親に対して感じられる方、多いんじゃないかと感じたりします。
親の困っていることに対する解決策を、私の無意識のうちにいつの間にか提供してて、お互いそれに気づかずに、やがて時空を超えて繋がったのを感じたことが、私の場合何度かあるのです。
また、自分の子どもを育てることを通して、自身が「教えてもらう」「育ててもらう」という表現も、よく耳にする考え方、とらえ方です。
先に生まれたから自分の方が正しい、という順番ではなく、むしろその逆なのです。
そうです、その「順番」についてなのです。
過去何千年を通しての地球上のあらゆる人々の歴史を思うと、生活様式や科学、医療、教育、法律など、全体的に「進化」してきています。
それは、結局のところ、前の世代、その前の世代より「大人になった」今の世代が世の中を作り替えていく、その連続の結果ではないかと思うのです。
最終目的地にいる「大人」は何を目指しているのだろう。
そのための、その大人を育てるための「子ども」でいる今の私たち。
先に生まれた方が子ども、そして、これからの子孫が大人。
そんな順番のからくりがあるんじゃないかと、ひらめいた黄昏時でした。